ユウマ終末旅行

書きたいと思ったときに書く。それだけ。

アニメ『少女終末旅行』と言う作品について 其の二

前回に引き続き、今回も『少女終末旅行』についての自分の考えを並べて行こうと思います。

 

前回僕は『戦争とは何か』と言うところに着眼点を置いてこの作品の良さを述べた。今回は『歴史とは何か』に着眼点を置いて自分の考えを書き連ねて行こう。

 ※このブログは作品のネタバレに繋がるものがあります。

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【歴史とは】

今回の自分の意見を纏めるに当たってこの作品の第6話の内容を説明しよう。

ケッテンクラートの故障によりチトとユーリは立ち往生していた。そんな中2人はとある人間に出会う。文明が崩壊した世界に生きる数少ない人間の1人である『イシイ』と言う人間である。イシイはたった1人で飛行機の研究を行っておりいずれは自分の作った飛行機で自分の住んでいる都市を出ることを野望としている。

 

故障したケッテンクラートを直してもらう代わりにチトとユーリはイシイの飛行機研究に力を貸すと言うことで2人はイシイの研究所にしばらくの間住まわせてもらうことになる。

 

イシイの研究室の壁には多種多様な飛行機の図面が貼られていた。イシイはこの図面をチトとユーリに見せて

「この研究所は今までの飛行機の記録を保管しておく役目も担っていたらしい。」と2人に語る。

そしてイシイは2人のケッテンクラートを直し、自分の飛行機を作り上げた。

チトは飛行機を作り上げたイシイに飛行機を作った後の目的を問う。イシイの目的は自分の飛行機で海を越えた隣の都市に行くことであった。

そしてイシイは飛行機に乗り込む前にチトとユーリにこう言ったのだ。

「本当にありがとう。作業の事もだがこの瞬間を誰かに見てもらうと言うことが重要なんだ。それはきっと歴史になる。」と。

そして飛び立つイシイ。しかし、高く飛んだ飛行機は非情にも空中で分解してしまった。

双眼鏡で見ていた2人は絶望感に苛まれるもパラシュートで下降するイシイを見て安堵につく。パラシュートでゆっくりと下降していくイシイは何故か優しい笑顔を見せていた。

 

このシーンを見ていて僕は不思議と涙が出そうになった。飛行機を完璧に作り上げることが出来なかったのに、飛び立つことができなかったのになぜか僕は『悔い』と言うものを感じなかった。それはきっとチトとユーリが歴史を造る瞬間に立ち会うことが出来たからだろう。

 

例え文明が崩壊してしまった世界だろうとそこに人がいる限り歴史が滞ることはない。

イシイとの出来事はそう思わせるものを感じた。

 

次回はこの作品の総括をしようと思う。